要点3行

  • サンリオは29日、TBS系ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」とのコラボ商品の販売と関連企画を終えると発表しました。
  • 理由は「企業理念にそぐわない表現が含まれていると判断した」ため。心配をかけたことをおわびしました。
  • ドラマには、中国を悪く描いているとして、中国メディアなどから批判が出ていました。TBSは、特定の国をおとしめる意図は全くないと説明しています。

何が起きたか

コラボでは、サンリオのキャラクターがドラマの登場人物にふんしていました。朝日新聞によると、サンリオは7月から、TBSのショップなどでハローキティを使ったキーホルダーなど約10種類の商品を売っていましたが、すでに取り下げました。共同通信によると、商品は日本でだけ売られていました。

読売新聞によると、これより前の28日に、サンリオの中国の現地法人がドラマとの共同事業の中止を発表していました。現地法人は、企業理念「みんななかよく」に合わない表現があると説明しています。

背景(なぜ今これが起きたのか)

ドラマは7月からシーズン2の放送が始まりました。作中には、架空の中国の情報組織が、自衛隊の秘密組織「別班」のメンバーに危害を加える場面があります。朝日新聞によると、この描き方への批判は、日本国内と中国の両方で出ていました。

朝日新聞によると、中国国営中央テレビ(CCTV)が25日にドラマを批判し、28日には人民日報系の環球時報が、サンリオのコラボを問題視する社説を出しました。読売新聞によると、この社説は、サンリオの2026年上半期の中国事業の収入が7.81億元(約185億円)で、前の年の同じ時期より4割以上増えたと指摘しています(中国側の新聞の指摘で、サンリオが発表した数字ではありません)。

三者の立場は次のとおりです。

  • サンリオ:企業理念にそぐわない表現があったとして、コラボを終えておわび
  • 中国側:中国外務省の郭嘉昆副報道局長が29日の会見で、文化作品を通じて中国を中傷しようとする勢力が日本にいると非難
  • TBS:龍宝正峰社長が28日の定例会見で、特定の国をおとしめたり国民感情を傷つけたりする意図は全くないと説明

あなたへの影響

コラボ商品は、もう店頭では買えないとみられます 商品はすでに取り下げられています。買う予定だった人は、公式の店で新しく手に入れるのは難しいとみられます。すでに持っている人の扱い(返品の有無など)は、出典には書かれていません。気になる人は、サンリオやTBSの公式の案内を確かめてください。

仕事で「受け止め方の違い」を考えるきっかけに 同じ作品でも、国や立場によって受け止め方が分かれることがある、という例です。今回は、サンリオ・中国側・TBSの説明がそれぞれ異なります。企画や広報、SNS運用の仕事をしている人にとっては、自社の発信がどう受け取られるかを考える材料になりそうです。

今後の注目点

  • ドラマの放送や、ほかの企業とのコラボに動きがあるか
  • サンリオ・TBS・中国側が、さらに説明や発言をするか