要点3行

  • NTTドコモは11月5日、外部から不正アクセスを受け、顧客情報が最大約30万件流出したと発表しました。
  • 流出したのは氏名、住所、生年月日、携帯電話番号など。クレジットカードなどの決済情報は、流出したかどうかを含めて調査中です。
  • ドコモは、ドコモを装った不審なメールやSMSが届くおそれがあるとして、不審なURLを開いたりパスワードなどを入力したりしないよう呼びかけています。

何が起きたか

不正アクセスを受けたのは「ドコモオンラインショップ」と「My docomo」です(TBS・ビジネス+IT)。ドコモは5日午前1時5分ごろから、この2つでの各種の手続きを止めて緊急メンテナンスをしています(読売は「5日未明から停止」)。読売の5日午後1時36分の記事の時点では、再開の時期は未定でした。この記事を読む時点で再開しているかどうかは、編集部では確認できていません。

不正アクセスを確認したのは4日です(時事)。手口や経路は調査中としています(TBS)。流出した項目は、NHK・時事・読売・TBSが氏名、住所、生年月日、携帯電話番号などと伝えています(共同は氏名と電話番号。TBSは見出しで「流出の可能性」)。

同じ日に、別の件で通信障害も 5日午前11時20分ごろ(読売は11時18分ごろ)からは、5G専用の設備で通信する「5G SA」の契約者が、通話やデータ通信を使いにくくなる全国規模の障害も起きました(時事・読売)。5G SAの契約者以外に影響はなく、緊急通報は使えるとしています。原因は調査中で、ドコモは現時点ではサイバー攻撃が原因ではないとしています。5日午後6時時点で、復旧の見通しは立っていませんでした(読売)。端末の設定で4Gを選んで再起動すると直る場合があるとされています(読売)。

背景(なぜ今これが起きたのか)

ドコモでは10月27日にも、業務委託先のサーバーへの不正アクセスが原因とされる、ドコモ光の契約者ら44万件超の流出が明らかになっています(ビジネス+IT)。今回はそれとは別の件で、両者の関係はドコモの発表に記載がありません。

編集部では前日の11月4日分でも別の会社の流出を伝えており、流出の話が続いています。同じ5日には、政府がサイバー対策の緊急パッケージの原案をまとめていることも分かりました(同じ日の別記事)。

あなたへの影響

ドコモを名乗るメール・SMSは、まず疑う 流出したとされる項目には、氏名と携帯電話番号が含まれます。名前入りのSMSが届くと本物に見えやすくなるかもしれません(推測)。手続きの案内が来ても、届いたメッセージのリンクは開かず、自分で開いた公式サイトや公式アプリから確かめると安心です(編集部の提案です)。

カード情報は「調査中」 決済情報は、流出したかどうかも含めて調べている段階です。「漏れた」とも「大丈夫」とも言えません。ドコモの支払いにカードを登録している人は、念のため利用明細を見ておくと安心です(編集部の提案です)。

ネットで機種変更や契約の変更をしようとしていた人 5日の時点で、オンラインショップとMy docomoの手続きは止まっていました。ドコモは、急ぎの手続きはドコモショップや量販店などの店頭でできる場合があるとして、近くの店への相談を呼びかけています(ビジネス+IT)。

今後の注目点

  • 決済情報が流出したかどうかの調査結果
  • オンラインショップとMy docomoの手続きの再開時期
  • ドコモを装ったメールやSMSなど、悪用の被害が出ないか
  • 5G SAの通信障害の原因と復旧