要点3行

  • ゆうちょ銀行は11月4日、ネット証券大手の松井証券と資本業務提携すると発表しました。
  • 松井証券の創業家の資産管理会社から株を買い、議決権の約2割を持ちます。出資額は公表していません。
  • ゆうちょ銀行の1億2千万口座の利用者に、株式やFXを含む金融サービスを案内できるようになります(朝日)。

何が起きたか

資本業務提携とは、相手の会社の株を持ったうえで、仕事でも協力し合う約束のことです。ゆうちょ銀行は、松井証券の創業家の資産管理会社から株を買い、議決権の約2割を持ちます(共同・ロイター・朝日)。ロイターによると、松井証券を「持分法適用の関連会社」にします。これは、松井証券のもうけの一部が、ゆうちょ銀行の決算にも反映される関係になる、という意味です。

株を取得するのは12月で(朝日)、ロイターによると、株の譲渡が実行されるのは12月28日です。両社の協業は、2027年中に始める予定です(朝日)。出資額は公表されていません(ロイター)。

背景(なぜ今これが起きたのか)

ゆうちょ銀行は、株式やFX(外国のお金どうしの交換レートの変化で損益が出る取引)の取引サービスを扱っていません。そこで、ネット証券の松井証券と組むことで、金融商品や資産運用のサービスを広げ、個人のお客さま向けの事業を強める狙いです(ロイター・共同)。

ゆうちょ銀行は全国に多くの利用者を持つ銀行で、朝日新聞によると口座の数は1億2千万です。その利用者に、株式やFXを含むサービスを案内できるようになることが、今回の提携の大きなポイントです。

あなたへの影響

いつもの銀行から、投資の案内が届くようになるかもしれません ゆうちょに口座を持っている人は、協業が始まる2027年中以降、株式などのサービスの案内を目にする機会が出てくるとみられます(推測)。具体的に何をどのような形で案内するかは、まだ発表されていません。

案内が来ても、仕組みを理解してから 身近な銀行からの案内だと、安心して話を進めたくなるかもしれません。ただ、株式やFXは、預金と違って元本(預けたお金)が減ることがある商品です。特にFXは、少ないお金で大きな取引ができる分、損失も大きくなりやすい取引です。始めるかどうかは、手数料や仕組み、自分が失っても困らない金額かを確かめてから決めるのが落ち着いた進め方です。この記事は口座の開設や投資を勧めるものではありません。

今すぐ何かをする必要はありません 株の取得は12月、協業は2027年中の予定です。今回の報道では、いまのゆうちょの口座の使い方が変わるとは伝えられていません。

今後の注目点

  • 12月の株の取得が予定どおり進むか
  • 2027年中に始まる協業で、ゆうちょの利用者にどんなサービスが案内されるか